2010年8月4日水曜日

龍に会いたい

善峰寺の遊龍松を 見に思いたったけど 行き方も解らず おまけに 鬱陶しい奴の誘いメール
半端じゃ 相手に気づかれる
とにかく 私の意識から その誘いを 消したい
と言う理由もあったせいか 行くのに迷うわ迷う でも 私の意志は 強かった
東日向と言う駅に降りた阪急京都線に 乗り込んだけど 目的の駅を何故一つ乗り越した
それがなければ 善峰寺までのバスに 乗れていた 1時間後にしか 次はないのだ
乗り過ごした事を 残念に思うけど 気を取り戻すことが 出来た
辞めるか行くか〜
辞めて帰れば 背水の陣で鬱陶しい 奴の誘いを 聞いても仕方ない 断る理由が無かった
それは 困る
やっぱり 行くぞ!
と決めた

善峰寺まで 行かなくても バスで行ける所まで そこから先は なんとかするさ
と バスに 乗り込んだ
降りる バス停にきたけど 周りは田んぼ〜
タクシーはおろか
人もいない〜

そこへ 精米をしに 老夫婦が 車で来た

私は 善峰寺まで 遠いか聞いた

すると 近くまで行くから 乗りなさいと 便乗させて いただいた

こんな山奥で たまたま通った車
いいことをしていれば また何処で 助けてもらうかしれん と ご主人は はっきりとした 方だった 奥さんは お節介がまた出てと 飽きれている感じ とにかくも 私の 善峰寺参りは この夫婦のお陰で 実現しました
ありがたくて ありがたくて 嬉しいくて 嬉しくて
その夫婦と別れて 善峰寺に入ると なんと 最終バスが 30分後に来ると解った とにかく 松を見よう
凄かった 松の幹と枝ぶりは まさしく龍だった 横に低くく 何処までも 伸びる枝〜

来て良かった!

ちょっとよくばって 階段を上がり お参りをしたのが いけなかった
バス停まで 急いだけど 最終バスが 出てしまった
歩くしかなかった

まあーいいっか!
山歩きを楽しもう〜
しかし 遠い!

車で上がって貰えたから 寺まで行けたけど
こんな 山 歩いて上がったら 明日は 寝込んでるは
と思う距離

改めて ご夫婦に出会えた事を 奇跡に思った

どんどん歩いて 行って 路肩のトタン倉庫のような所で 若い青年が お不動様を 掘っていた
私は 突っ立って みていた
なんどか こちらに気づいて 頭を下げてくれたから 私も軽く 頭を下げた
三回めに めがあったとき こちらにどうぞと 誘われた

近くに行ってみたら 木彫りだった
桧葉の木だと 言った 広島の宮島のお寺に 納めるそうだ
後四日しかない と言った
その 倉庫の下に 工房があると 案内してくれた
顔達は 可愛らしいのに 私の前を歩く その青年は23才から 八年程になるそうだ 顔からは 想像つかないほど 身体は筋肉質で そのアンバランスさが 印象的だった

工房は 若い男の子ばかりだった
話しを聞いてみると 松本明慶 という 仏像掘り師の 弟子の 工房だった
木彫りは ずっと気になっていた
初めて 見た工房が 若者を育てる工房だった

一人一人 自分の作業を 一心に している
静かだけど なにやら 強いエネルギーを 感じた
その場所も こんな所に?と言うような 場所にある
バスで帰っていたら まず 解らなかった

木彫りの仏像に 触れる楽しみが できた事が 歩いて帰った 事を幸せに変えた。
振り替えると ちょっとの時間差が 偶然の奇跡を感じさせてくれた

楽しい 一日だった

ありがとう〜
ありがとう〜